Geminiはブログ作成や調べものにどう使えるのか 第17回

― GoogleのAIを、情報収集の相棒として使う ―

第16回「ChatGPT・Gemini・Copilotは何が違うのか」

ChatGPTを使い始めてから、私は文章を書くことへの苦手意識がずいぶん軽くなりました。

思いついたことを話す。
それを整理してもらう。
文章にしてもらう。
さらに読みやすく直してもらう。

この流れができると、ブログを書くことは、以前よりずっと現実的になります。

ところが、AIを少し使い始めると、次にこう思うようになります。

「では、Geminiは何に使えばいいのか」
「ChatGPTと何が違うのか」
「ブログを書くなら、どちらを使えばよいのか」

私も最初は、そこがよく分かりませんでした。

どちらも質問に答えてくれる。
どちらも文章を書いてくれる。
どちらも便利そうに見える。

しかし、実際に使い分けを考えると、見えてくる役割があります。

私の現時点での理解では、ChatGPTは「文章を育てる相棒」、Geminiは「調べものと情報整理に強い相棒」です。

もちろん、どちらか一方だけでよいという話ではありません。
むしろ、ブログ作成では、それぞれの得意分野を分けて使うと、作業の質が上がります。

今回は、Geminiをブログ作成や調べものにどう使えばよいのかを、AI初心者にも分かるように整理してみます。


Geminiとは何か

Geminiは、Googleが提供しているAIアシスタントです。

GoogleはGeminiについて、文章作成、計画、アイデア出しなどを支援するAIとして紹介しています。さらに、Google検索、YouTube、Googleマップ、Gmailなど、Googleのサービスと連携できる点も大きな特徴です。

ここが、ChatGPTとの大きな違いです。

ChatGPTは、会話しながら考えを整理し、文章を作り込み、構成を磨くことに向いています。
一方、Geminiは、Googleのサービスとの相性がよく、調べもの、情報確認、資料整理に向いています。

たとえば、ブログを書く前に、

「このテーマについて、今どんな情報があるのか」
「読者はどんな疑問を持っているのか」
「関連する言葉には何があるのか」
「検索されそうな切り口は何か」

といった下調べをする場面では、Geminiが役立ちます。

ブログ作成でいえば、Geminiは原稿を書く前の「資料係」「調査係」「情報案内人」のような存在です。


ブログ作成でGeminiが役立つ場面

ブログを書くとき、いきなり本文を書こうとすると手が止まります。

なぜなら、文章を書く前に、実は考えるべきことがたくさんあるからです。

読者は何を知りたいのか。
どの言葉で検索するのか。
どんな悩みを持っているのか。
自分の記事では、どこまで説明すればよいのか。
他の記事と同じような内容にならないためには、どんな視点を加えればよいのか。

こうした下準備を一人で行うのは、なかなか大変です。

そこでGeminiを使います。

たとえば、次のように聞くことができます。

「シニアがChatGPTを始めるときに不安に思うことを10個挙げてください」
「AI初心者向けに、GeminiとChatGPTの違いを分かりやすく整理してください」
「ブログ記事のテーマとして、検索されやすい切り口を提案してください」
「このテーマについて、読者が知りたい順番に構成を作ってください」

このように使うと、Geminiはブログを書く前の視野を広げてくれます。

自分の頭の中だけで考えていると、どうしても同じ表現、同じ経験談、同じ結論になりがちです。
しかし、Geminiに問いかけると、自分では思いつかなかった角度が見えてきます。

これは、ブログを続けるうえでかなり大きな助けになります。


Geminiは「調べもの」に向いている

Geminiの強みは、調べものとの相性です。

特に、Google検索と関係の深いAIであるため、情報を探す、要点を整理する、関連する観点を見つけるといった作業に向いています。

GoogleのDeep Research機能では、GeminiがGoogle検索を情報源として、あるテーマについて深く調査することができます。また、設定によってはGmailやGoogle Drive、アップロードしたファイルなども調査対象に加えられると説明されています。

これは、ブログを書く人にとって非常に重要です。

ブログは、自分の体験だけで書くこともできます。
しかし、読者に役立つ記事にするには、体験に加えて、情報の整理が必要です。

たとえば、私のように「73歳からAIに挑戦する」というテーマでブログを書く場合、自分の体験は大事です。
しかし、それだけでは読者にとって少し狭い記事になります。

そこに、

AIサービスの特徴
初心者がつまずく点
シニア世代の不安
ブログ運営に必要な知識
収益化の基本
他のAIツールとの違い

といった情報を加えることで、記事に厚みが出ます。

Geminiは、この「調べて、整理する」段階で力を発揮します。


Geminiを使うときの注意点

ただし、Geminiが出した情報をそのまま信じて記事にするのは危険です。

これはGeminiに限らず、AI全般に言えることです。

AIは便利ですが、間違うことがあります。
古い情報を出すこともあります。
もっともらしい表現で、不正確な説明をすることもあります。

特に、料金、機能、サービス名、法律、制度、最新ニュースなどは、必ず公式情報や複数の情報源で確認する必要があります。

Google自身も、Geminiアプリには利用上限があり、使うモデルや機能、プロンプトの複雑さ、会話の長さなどによって上限が変わると説明しています。

つまり、Geminiを使うときは、

「AIが言ったから正しい」

ではなく、

「AIに下調べを手伝ってもらい、最後は自分で確認する」

という姿勢が大切です。

これは、ブログを書くうえでも非常に重要な基本です。


ChatGPTとGeminiの使い分け

私のブログ作成では、次のような使い分けがよいと感じています。

Geminiは、調べもの、情報収集、検索の切り口探しに使う。
ChatGPTは、記事構成、文章作成、表現の調整、読者に届く言葉づくりに使う。

たとえば、記事を書く流れを考えると、こうなります。

まずGeminiで、そのテーマについて調べる。
次に、読者が知りたいことを洗い出す。
そのうえでChatGPTに、ブログの構成を作ってもらう。
さらに、自分の経験を加えて原稿にする。
最後にChatGPTで、冗長な部分を削り、読みやすく整える。

この流れにすると、情報だけの記事にも、感想だけの記事にもなりません。

情報の正確さと、自分の経験。
その両方が入った記事になります。

ブログでは、これがとても大切です。

読者は、単なる説明だけでは満足しません。
しかし、個人的な感想だけでも、実用性が足りません。

「調べた情報」と「自分の体験」が組み合わさったとき、記事は読まれる内容になります。


Geminiでブログのネタを広げる

ブログを続けていると、必ずこういう時期が来ます。

「次に何を書けばいいのか分からない」
「前の記事と似た内容になってしまう」
「同じような苦労話ばかりになっている」
「読者にとって役立つ記事になっているのか不安になる」

このときにも、Geminiは役立ちます。

たとえば、次のように聞いてみます。

「73歳からAIを学ぶブログで、読者が興味を持ちそうなテーマを20個出してください」
「ChatGPT初心者向けの記事で、重複しないテーマを整理してください」
「AI副業ブログで、初心者が最初に知りたい順番に記事テーマを並べてください」
「自治会DXとAI活用をテーマにしたブログ記事案を提案してください」

こうすると、ブログの全体像が見えやすくなります。

一つの記事だけを見るのではなく、ブログ全体の流れを考えることができます。

これは、記事ロードマップを作るときにも役立ちます。

ブログは、一記事ごとの完成度も大切ですが、それ以上に「続けて読んだときの流れ」が重要です。

最初の記事で共感を作り、次の記事で不安を解き、さらに次の記事で具体的な使い方を示す。
このように積み上げていくことで、読者はブログの中を自然に歩いてくれます。

Geminiは、その全体設計を考える補助にも使えます。


GeminiはGoogleドキュメントやGmailとも相性がよい

Geminiは、Google Workspaceとの連携にも特徴があります。

Google Workspaceの説明では、Geminiを使ってメールの下書きや文章の修正などを支援できるとされています。

ブログ作成に置き換えると、これはかなり実用的です。

たとえば、Googleドキュメントに記事の下書きを置いておき、文章を整える。
Gmailで問い合わせへの返信文を考える。
Google Driveに保存した資料をもとに、内容を整理する。

こうした使い方が考えられます。

私のように、ブログだけでなく、自治会資料、公民館への提案書、AI学習記録などを扱う場合、Google Driveとの相性は大きな意味を持ちます。

資料を保管し、必要なときに探し、AIに要点を整理してもらう。
この流れができると、作業はかなり楽になります。

今後、AIを活用するうえでは、単に「AIに質問する」だけでなく、

どこに資料を置くか
どう整理するか
どうAIに読ませるか
どう文章に仕上げるか

という考え方が必要になります。

Geminiは、その中でGoogle系の資料整理と相性のよいAIだと考えられます。


Geminiだけで記事を書けばよいのか

では、Geminiだけでブログ記事を書けばよいのでしょうか。

私の答えは、現時点では「Geminiだけに任せない方がよい」です。

Geminiは調べものには強い。
情報の整理にも役立つ。
記事の材料集めにも便利です。

しかし、ブログ記事として読者に伝えるには、文章の温度、語り口、経験の入れ方が大切です。

特に私のブログは、「73歳からのAI挑戦」というテーマです。

単なるAI解説ではありません。
自分が実際に迷い、失敗し、少しずつ覚えていく過程を、同じように不安を持つ読者に伝えるブログです。

そこには、情報だけでは足りないものがあります。

不安。
戸惑い。
発見。
納得。
少し前に進めた感覚。

こうした人間らしい流れを文章にするには、ChatGPTでじっくり整える方が向いていると感じます。

Geminiで材料を集める。
ChatGPTで文章にする。
自分の経験で仕上げる。

この三段階が、私には合っていると思います。


初心者におすすめのGeminiの使い方

AI初心者がGeminiを使うなら、最初から難しいことをしなくてよいと思います。

まずは、次の三つで十分です。

一つ目は、分からない言葉を聞くことです。

「Geminiとは何ですか」
「AI検索とは何ですか」
「ChatGPTとの違いを初心者向けに説明してください」

このように聞くだけでも、理解の入り口になります。

二つ目は、ブログテーマの下調べです。

「このテーマについて、読者が知りたいことを整理してください」
「初心者がつまずきやすい点を挙げてください」
「記事構成の案を作ってください」

これで、記事を書く前の材料がそろいます。

三つ目は、比較です。

「ChatGPT、Gemini、Copilotの違いを表にしてください」
「ブログ作成では、それぞれ何に向いていますか」
「AI初心者が最初に使うなら、どの順番がよいですか」

比較してもらうと、頭の中が整理されます。

AIを使いこなす第一歩は、難しい命令を覚えることではありません。
自分が知りたいことを、素直に聞いてみることです。


私ならGeminiをこう使う

私がブログ作成でGeminiを使うなら、まず「調べもの係」として使います。

たとえば、次の記事を書く前に、

「このテーマで読者が検索しそうな言葉は何か」
「初心者が知りたい順番はどうなるか」
「似たテーマとの差別化ポイントは何か」
「最新の情報で注意すべき点は何か」

と聞きます。

そして、出てきた内容をそのまま記事にするのではなく、材料として受け取ります。

次にChatGPTで、記事の流れを作ります。

最後に、自分の経験を入れます。

たとえば、

「私も最初は、GeminiとChatGPTの違いが分かりませんでした」
「どちらも同じように見えて、何に使えばよいのか迷いました」
「しかし、使い分けを考えると、ブログ作成の流れが見えてきました」

このように、自分の視点を入れることで、記事は単なるAI説明ではなくなります。

読者にとっても、「自分も同じところで迷っていた」と感じてもらいやすくなります。


Geminiは、ブログを書く前の視野を広げてくれる

ブログを書いていると、自分の経験は大事だと感じます。

しかし、自分の経験だけで書き続けると、どうしても視野が狭くなります。

同じ話になる。
同じ悩みになる。
同じ結論になる。

そこで、Geminiを使う意味があります。

Geminiは、自分の外側にある情報を見に行くための道具です。

世の中ではどう説明されているのか。
読者はどんな言葉で探しているのか。
関連するテーマには何があるのか。
自分の記事に足りない視点は何か。

こうしたことを確認するために使うと、ブログの内容が広がります。

一方で、最後に記事を完成させるのは、自分です。

AIは材料を集め、整理し、文章を助けてくれます。
しかし、どの経験を語るか、どの言葉で読者に届けるかは、自分で決める必要があります。

そこに、ブログを書く意味があります。


まとめ

Geminiは「調べものの相棒」として使う

Geminiは、GoogleのAIとして、調べものや情報整理に強みがあります。

ブログ作成では、記事を書く前の下調べ、テーマの洗い出し、読者の疑問整理、関連情報の確認に役立ちます。

ただし、Geminiの回答をそのまま記事にするのではなく、情報の確認は必要です。
AIの答えは便利ですが、常に正しいとは限りません。

私の使い分けとしては、Geminiは調査と情報整理、ChatGPTは文章作成と表現の調整、自分自身は経験と判断を加える役割です。

この三つを組み合わせると、ブログ作成はかなり進めやすくなります。

AIを使うということは、すべてをAIに任せることではありません。

自分一人では見落としていた視点を、AIに広げてもらう。
自分一人では時間がかかる作業を、AIに手伝ってもらう。
そして最後は、自分の言葉で読者に届ける。

Geminiは、そのための頼もしい「調べものの相棒」になります。

73歳からAIに挑戦する私にとって、Geminiはまだ使いこなす途中の道具です。
しかし、ブログを書く前に視野を広げ、情報を整理するには、とても心強い存在だと感じています。

ChatGPTで文章を育てる。
Geminiで情報を広げる。
そして、自分の経験で記事に命を入れる。

この使い分けができれば、ブログ作成はさらに面白くなっていくはずです。

▶︎第18回「Gemとは何か、自分専用AI としてどう使えるのか」

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