ChatGPTに何を頼めば良いのか分からなかった私

最初の壁は、AIの難しさではなく「入口」と「頼み方」だった

ChatGPTという言葉を、よく聞くようになりました。

テレビでも、ネットでも、
「AIで仕事が変わる」
「ChatGPTを使えば文章が書ける」
「これからはAIを使える人が強い」
という話が出てきます。

私も、これは一度使ってみなければと思いました。

ところが、いざChatGPTを前にすると、手が止まりました。

画面には入力欄がある。
でも、そこに何を書けばよいのか分からない。

「何を聞けばいいのだろう」
「こんな初歩的なことを聞いてもいいのだろうか」
「そもそも、自分にChatGPTを使う場面などあるのだろうか」

そんな気持ちでした。

今振り返ると、最初につまずいたのは、AIの難しさではありません。
ChatGPTに何を頼めばよいのか分からなかったことでした。


便利そうなのに、自分の使い道が見えなかった

新しい道具は、便利だと分かっていても、すぐには自分のものになりません。

スマートフォンもそうでした。
最初は、電話とメールくらいしか分かりませんでした。

ところが、写真を撮る。
地図を見る。
天気を調べる。
LINEを送る。

ひとつずつ使い道が分かると、だんだん生活の中に入ってきます。

ChatGPTも同じでした。

「AI」と聞くと、何か特別なことをしなければならない気がします。
立派な質問をしなければならない。
専門用語を使わなければならない。
最初から正しい使い方をしなければならない。

私は、そう思い込んでいました。

でも、そう考えるほど、かえって使えなくなります。

本当は、もっと小さなことからでよかったのです。

「この文章を読みやすくしてください」
「このメールの言い方は失礼ではありませんか」
「この言葉を初心者にも分かるように説明してください」
「この作業の手順を一つずつ教えてください」

最初は、このくらいで十分でした。


質問を立派にしようとして、止まっていた

私は最初、ChatGPTに質問する前に、自分の考えをきちんと整理しようとしていました。

しかし、考えが整理できていないから困っているのです。

それなのに、整理してから質問しようとする。
これでは、いつまでも入力できません。

今なら、こう頼めばよかったと思います。

「うまく説明できませんが、整理してください」
「まだ考えがまとまっていません。一緒に考えてください」
「初心者にも分かるように教えてください」
「私の立場に合わせて、やさしく説明してください」

ChatGPTは、完成した質問だけに答える道具ではありません。
まだ形になっていない考えを、形にするところから手伝ってくれます。

ここに気づいてから、少し気持ちが楽になりました。


まず大事だったのは、自分のことを伝えること

使っていくうちに、私はもうひとつ大事なことに気づきました。

ChatGPTに何を頼むかを考える前に、
自分がどんな人間で、何に使いたいのかを伝えておくことです。

人に相談するときも同じです。

相手がこちらの年齢、立場、目的、困っていることを知らなければ、的確な助言はしにくいものです。

ChatGPTも、自分の状況を少し伝えておくと、答えが自分向きになります。

たとえば、私ならこうです。

「私は73歳からAIを学び始めました。ブログ、自治会活動、SNS発信にChatGPTを活用したいです。専門用語はなるべく少なく、初心者にも分かるように説明してください。手順は一つずつ教えてください。」

このように伝えておくと、ChatGPTの答え方は変わります。

私は最初、毎回こちらの状況を説明しなければならないと思っていました。
しかし、あらかじめ自分の立場を伝える設定があると知って、少し安心しました。


最初に頼むことは、4つでよい

設定が少し整ったら、次は実際に使ってみることです。

とはいえ、難しいことを頼む必要はありません。
最初は、次の4つで十分です。


1. 文章を直してもらう

いちばん使いやすいのは、文章を直してもらうことです。

メール、挨拶文、ブログ記事、自治会の案内文。
文章を書く場面は、日常の中にたくさんあります。

たとえば、こう頼みます。

「この文章を、もう少し丁寧で読みやすくしてください」

自分で書いた文章をChatGPTに整えてもらうと、表現の違いがよく分かります。
これは、単に楽をするというより、文章の勉強にもなります。


2. 考えを整理してもらう

頭の中では分かっているのに、人に説明しようとするとまとまらない。
私は、そういうことがよくあります。

そんなときは、こう頼みます。

「この内容を分かりやすく整理してください」
「箇条書きにしてください」
「話の順番を考えてください」

これだけで、頭の中のもやもやが少し形になります。

ブログを書くときも、自治会の資料を作るときも、まず整理してもらうと、次に進みやすくなります。


3. 分からない言葉を説明してもらう

AIを学び始めると、知らない言葉が次々に出てきます。

RAG、GPTs、プロジェクト、プロンプト、WordPress、アフィリエイト。

最初は、言葉だけで疲れてしまいます。

そんなときは、無理に分かったふりをしなくてよいと思います。

「この言葉を初心者にも分かるように説明してください」
「具体例を入れて説明してください」
「小学生にも分かるくらい簡単に言うと、どういう意味ですか」

分からない言葉を、そのまま聞く。
これだけでも、学びは前に進みます。


4. 手順を一つずつ教えてもらう

私のように、MacやWordPressの操作にまだ不安がある人にとって、手順を教えてもらう使い方はとても助かります。

たとえば、

「Macで画像を保存する手順を、一つずつ教えてください」
「WordPressでアイキャッチ画像を入れる方法を教えてください」
「Googleドキュメントに文章を保存する方法を教えてください」

このように聞けば、順番に教えてもらえます。

途中で分からなくなったら、そこで止まってよいのです。

「今ここにいます。次はどこを押せばよいですか」

そう聞けば、続きから教えてもらえます。

これが、私にとって大きな安心感でした。


ChatGPTは、正解を出す機械ではなかった

使い始めたころの私は、ChatGPTを「何でも正解を出してくれる機械」だと思っていました。

だから、こちらも正しい質問をしなければならない。
一度でよい答えを出してもらわなければならない。
そんなふうに考えていました。

しかし、今は少し違います。

ChatGPTは、正解を一発で出すだけの道具ではありません。
自分の考えを整理し、言葉にし、次の行動に移すための相手です。

特に、長年の仕事や地域活動を経験してきた人には、頭の中にたくさんの知識や体験があります。
ただ、それを文章にしたり、人に伝わる形に整えたりするのは簡単ではありません。

ChatGPTは、その経験を引き出す手助けをしてくれます。

私は、AIに自分の代わりをしてもらっているというより、
自分の中にあるものを、AIと一緒に形にしている感覚があります。


うまく頼めないことも、失敗ではない

もちろん、今でも思った通りの答えが返ってこないことはあります。

文章が硬い。
説明が長い。
こちらの意図と少し違う。
専門用語が多い。

そんなことは何度もあります。

でも、それは失敗ではありません。

「もう少し短くしてください」
「やさしい言葉にしてください」
「具体例を入れてください」
「私の立場に合わせて書き直してください」
「同じ説明が多いので、テンポよくしてください」

こう頼めば、直してくれます。

人に相談するときも、一度で完全に伝わるとは限りません。
会話しながら、少しずつ近づけていけばよいのです。

ChatGPTは、何度聞き直しても怒りません。
初歩的な質問をしても、いやな顔をしません。

学び直しをする人間にとって、これはとても大きなことです。


73歳からでも、頼み方は覚えられる

私は73歳からAIを学び始めました。

最初から分かっていたわけではありません。
むしろ、分からないことばかりでした。

ChatGPTの画面を開いても、何を入力すればよいのか分からない。
設定もよく分からない。
専門用語も分からない。

それでも、少しずつ使っているうちに、見えてきたことがあります。

AIを使う力とは、難しい専門知識だけではありません。

自分の困りごとを言葉にする力。
分からないことを、そのまま聞いてみる力。
返ってきた答えを、自分の目的に合わせて直していく力。

この力なら、73歳からでも少しずつ身につけられます。


まとめ:最初の一歩は「自分のことを伝える」ことだった

ChatGPTに何を頼めばよいのか分からなかった私は、最初、入力欄の前で止まっていました。

しかし今は、こう考えています。

最初の一歩は、立派な質問をすることではありません。
まず、自分のことをChatGPTに伝えることです。

「私は初心者です」
「専門用語は苦手です」
「手順を一つずつ教えてください」
「ブログや生活の中で使いたいです」

このように伝えればよいのです。

そして、最初に頼むことは難しくなくてかまいません。

「この文章を読みやすくしてください」
「この内容を整理してください」
「この言葉を分かりやすく説明してください」
「この操作の手順を教えてください」

この一文から始めればよいのです。

ChatGPTは、人間の経験を奪うものではありません。
むしろ、自分の中にある経験や考えを、もう一度引き出してくれる相棒です。

73歳からでも遅くありません。
うまく頼めなくても大丈夫です。

まずは、こう入力してみる。

「私はChatGPTに何を頼めばよいのか分かりません。初心者にも分かるように、最初の使い方を教えてください。」

そこから、AIとの学びは始まります。


追記:まだChatGPTを始めていない方へ

ここまで読んで、
「そもそも、まだChatGPTをスマホで使えるようにしていない」
という方もいるかもしれません。

実は、私も最初は、何を頼めばよいか分からない以前に、どこから始めればよいのか分かりませんでした。

そこで、最初の入口だけ、簡単に書いておきます。


1. スマホにChatGPTアプリを入れる

iPhoneを使っている方は、App Storeを開きます。
Androidを使っている方は、Google Playを開きます。

検索欄に「ChatGPT」と入力します。

開発元が「OpenAI」と表示されている公式アプリを選びます。
似た名前のアプリもあるので、ここは少し注意してください。

そして、「入手」または「インストール」を押します。

まずは、スマホの中にChatGPTを入れる。
ここが最初の一歩です。


2. アカウントを作る、またはログインする

アプリを開くと、ログインや登録の画面が出ます。

Googleアカウント、Appleアカウント、メールアドレスなどで始めることができます。
すでに使っている方法があれば、それを選べばよいと思います。

ここで難しく考える必要はありません。

まずは、スマホでChatGPTの画面を開ける状態にすることが大切です。


3. 最初に設定を見る

ChatGPTが開けたら、すぐに難しい質問をしなくても大丈夫です。

まず、画面の中にある自分の名前、プロフィール画像、またはメニューを探します。
そこから「設定」に入ります。

表示は、スマホの種類やアプリの更新によって少し変わることがあります。

設定の中に、
「パーソナライズ」
「カスタム指示」
「Customize ChatGPT」
といった項目があれば、そこを見ます。

そこに、自分の立場を短く書いておくと、ChatGPTの答えが自分向きになります。

たとえば、次のように書きます。

「私はAI初心者です。専門用語は少なめに、手順を一つずつ、やさしく説明してください。ブログや日常生活にChatGPTを使いたいです。」

これだけでも十分です。


4. メモリは、必要に応じて確認する

設定の中に「メモリ」という項目がある場合があります。

これは、ChatGPTがこちらの好みや目的を覚えて、次回以降の会話に役立てるための機能です。

便利な機能ですが、最初から無理に使いこなす必要はありません。

不安な方は、まず設定画面で、メモリがどのようになっているか確認するだけでもよいと思います。

大切なのは、何でも覚えさせることではありません。
今後も何度も使う情報だけを、必要に応じて覚えてもらうことです。


5. 最初の一言を入れてみる

設定までできたら、最初の一言はこれでよいと思います。

「私はChatGPT初心者です。何から始めればよいか、やさしく教えてください。」

または、

「ChatGPTに何を頼めばよいのか分かりません。初心者向けに、最初の使い方を教えてください。」

この一言を入れるだけで、ChatGPTとの会話が始まります。

最初からうまく使おうとしなくて大丈夫です。

まず開く。
少し設定する。
一言聞いてみる。

それだけで、最初の壁は越えられます。

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